タクシーの行灯について
タクシーの屋根に必ずある会社名が入った行灯(あんどん)は、業界では天灯ともいいますが、非常事態には点滅します。
これはタクシーが日本に登場した大正時代、初乗り料金は60銭(現在の約12000円)だったので、お金持ちしか利用できない乗り物でした。
今のようにチケットもカードもない時代、当然乗客は多くの現金を車内に持ち込むので、これを狙った強盗が出るようになりました。
そこで、タクシーの屋根に行灯を付けて、万が一、強盗にあうなど非常事態の時に明かりを点滅させて周囲に知らせるようになったというわけです。
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